産後矯正とはどんなことをするの？具体的に解説

出産は喜ばしいことではありますが、女性の身体に大きな負担を与えます。
出産後、体重は戻ったけれど体型が戻らないという方や腰痛に悩まされる方が多くいらっしゃるでしょう。

そんな悩みを解決すべく、産後矯正について説明したいと思います。

1. 産後の身体の不調の原因

妊娠後期に入り赤ちゃんがお腹の中で大きくなると、赤ちゃんの頭が骨盤におさまるようにするために女性の身体は骨盤が広がるようになっています。
また出産の際に骨盤が開いている状態になると、赤ちゃんはスムーズに出てこられるようになりますが、赤ちゃんが出た後の骨盤は広がったままになっているので、不安定な状態になります。

骨盤は出産後から6ヶ月ほどかけて元の位置に戻るようになっています。
しかし、妊娠中の腰が反り気味な姿勢や出産後の歪みによって、どうしても骨盤自体の左右のバランスが崩れてしまうので、体型が戻らなかったり腰痛が酷くなったりとトラブルに見舞われてしまうのです。

2. 骨盤が歪むことによる弊害

骨盤が歪んだ状態のままでいると体型が戻らない・腰痛のほかにもさまざまな弊害が起きます。

2-1. 筋肉がうまく使われなくなる

骨盤が歪んでいると姿勢が悪くなり、使っている筋肉の動きが変わるので脂肪が燃焼されにくくなるので痩せにくい身体になります。
筋肉は脂肪を燃焼させるほか、体内の熱を発生させ血液を循環させるポンプのような役目を果たします。
うまく筋肉が使われないことによって、血行が悪くなるので冷え性やむくみの原因にもなってしまうのです。
血行が悪くなると肩こりにも影響してくるのでどんどん身体の調子が悪くなってしまいます。

2-2. ボディラインが崩れる

前述したように、骨盤が歪んでいると筋肉の使い方が変わるので痩せにくい身体になりますが、それだけではありません。
骨盤の位置が左右ずれてしまうことによってくびれが浅くなったり、くびれの位置がずれたりしてしまいます。

また、内臓の位置が下がりやすくなるのでお腹がポッコリ出てしまいやすくなります。

2-3. 足のラインが崩れる

骨盤は股関節と密接につながっているので、骨盤が歪むことによって股関節にもねじれが生じてしまいます。
股関節のねじれはそのままひざや足首の関節のねじれにも直結します。

その結果、重心の位置がずれやすくなり、足の内側や外側の筋肉だけが発達してO脚やX脚になりやすくなってしまうのです。

3. 産後矯正の方法とは

産後の骨盤の歪みをとるために産後骨盤矯正というものがあります。
人によってより良い骨盤矯正の方法があるので整骨院や整体院で相談してから対策をとると良いでしょう。

3-1. 骨盤ベルト

妊娠中、お腹が大きくなってきたときに骨盤ベルトをつけていた方もいるのではないでしょうか。
骨盤ベルトは大きくなったお腹を支えるほか、産後の骨盤を矯正するときにも使えます。

ベルトの付け方は、骨盤の上の位置にくるようにつけるのが一般的です。
締め付け具合によっても矯正の効果が変わるので、院の先生に教えてもらいながら装着しましょう。

ほかにも締め付けの強いパンツのような産後ガードルがあります。
パンツタイプからスパッツ型になっているものもあり、生理が始まるようになってからの寝ているときのナプキンのずれも改善してくれます。
ですので、産後のみならず日常的に使用できる商品です。

なお、生理痛がひどい方は締め付けの強いガードルを履いていると生理痛が悪化するので、あくまでも寝るときのナプキンのずれを防ぐために使用した方が良いでしょう。

3-2. 骨盤体操

骨盤体操は産後のみならず、ふだんでもできる簡単な体操です。
ちょっとしたすきま時間に身体を横にしているときにも、立っているときにもできるので身体に無理のない範囲で行うと良いでしょう。

3-3. ヨガ・ピラティス

妊娠中にマタニティヨガやピラティスを行っていた方もいるのではないでしょうか。
ヨガやピラティスは体幹を鍛える効果もあるので、もちろん産後に行うのも効果的です。
また、身体を動かすことによってリフレッシュ効果もあるのでストレス発散にもなります。
産後は赤ちゃんにかかりきりでなかなか時間が取れないかと思います。
そんな時はYouTubeにも10分でできるヨガやピラティスの動画が掲載されているので、そういったツールに頼るのもひとつの手です。